天文関連書籍の紹介「天文年鑑 2022年版」

By 2021年12月22日NEWS

2021年12月22日15時00分

今回紹介するのは、誠文堂新光社様より2021年11月22日に発売されました、「天文年鑑 2022年版」です。

天文年鑑2022年版は、2022に起こる天文現象の予報と解説(全国8都市における日の出入り・月の出入りの時刻や月の出・月の入りの時刻をはじめ、毎月(12ヵ月)の星空、日食や月食、準惑星や小惑星を含む各惑星の動き、彗星の出現予報、流星群の予報など)や、2021年に起こった天文現象の観測結果を収録。

2022年版の巻頭口絵では、2021年5月26日に起こった、スーパームーンの大きな月が月食となった皆既月食の画像、日本人宇宙飛行士2名が登場したISSが太陽の前を横切った瞬間をとらえた画像や、流星の中でも明るい火球の落下をとらえた画像や、日本人によって発見された彗星超新星の画像も掲載しています。

また、天文現象の予報ページでは、主な星雲・星団、太陽面現象、超新星、太陽系外惑星、人工天体、流星群に出現予報など、観測の進歩が著しい分野やアマチュア天文家が観測に興味を持っている分野のデータ及び予報ページの情報量をアップしました。

2022年に起こる天文現象として注目したい現象は、118皆既月食です。

 この日の月食は、月食の始まりが18時09分ごろ。食の終わりが21時42分ごろで、全国で皆既月食の全過程を見ることができる月食です。皆既食になるのは19時16分ごろから20時42分ごろで、1時間半近くにわたり赤銅色を楽しむことができます。

さらに月食の最中に天王星が月に隠される「天王星の食」が起こります。東京から西の地域では、皆既月食中の赤い月に天王星が吸い込まれるように、天王星が月に隠される現象を見ることができます。

そのほか12月1日には、2年2ヵ月ぶりに地球へ接近した火星の姿を楽しむことができます。

  • 2022年の注目の天文現象
    1月4日 しぶんぎ座流星群が好条件 
    5月27日 金星食(南西諸島のみ)
    7月21~22日 火星食(山口県以東)
    11月8日 皆既月食(皆既月食中に天王星の食)
    12月1日 火星の地球への中接近
     
    【目次抜粋】
    巻頭口絵
    ●第2回日本天文遺産「日食観測碑」(新潟県三条市) ●日食と月食/2020年12月14日の皆既日食/2021年5月26日の皆既月食とHIP79785の星食/2021年5月26日の皆既月食全経過 ●この1年の惑星の様子/火星のダストストーム 2020年11月11日~18日/土星/2021年の木星の様子 ●木星の衛星の相互食/イオの模様と部分食/ガニメデによるエウロパの食/木星と土星の接近 ●この1年間で見られた主な小惑星による恒星の食現象/(250)Bettinaによる恒星食/(786)Bredichinaによる恒星の掩蔽 ●この1年間に訪れた明るいすい星/C/2020 S3 エラスマス彗星/C/2020 M3 ATLASすい星/C/2020 R4 ATLASすい星と/C/2020 T2 パロマ―彗星の接近/C/2021 O1 西村彗星/15P/フィンレイ周期彗星/4P/フェイ周期彗星/C/2021 A1 レナード彗星 ●流星群と火球/ふたご座流星群/ペルセウス座流星群/アポロ形小惑星由来の流星/2021年3月14日未明の火球 ●変光星と新星/可視光線および近赤外線によるうみへび座W星/カシオペヤ座新星V1405 ●超新星/2021bge/2021rhu ●人工天体/はやぶさ2/日本人宇宙飛行士2名が搭乗中のISSの太陽面通過

    ●こよみ
    展望/毎月の空/日食と月食/2022年の主な星食/惑星食/2022年の接食/2022年の小惑星による恒星の食/2022年の流星/太陽・月・惑星の正中・出没図/日本の日出没時と月出没時/日本各地の日出没時と月出没時/天体の高度・方位・正中時・出没時/世界時0時のグリニジ視恒星時/太陽のこよみ/太陽面の経緯度/月のこよみ/太陽の月面余経度と月面緯度/月の首振り運動(秤動)/惑星のこよみの解説/水星/水星のこよみ/金星/金星のこよみ/火星/火星面の中央点の火星面経度/火星のこよみ/火星の衛星の位置予報/木星/木星のこよみ/木星面の中央点の木星面経度/木星の衛星の運動図/木星の衛星の食現象/土星/土星のこよみ/土星の衛星の運動図/土星の衛星イアペトゥスの食/土星面の中央点の土星面経度/天王星/天王星のこよみ/天王星の衛星の運動図/海王星/海王星のこよみ/準惑星・冥王星のこよみ/小惑星のこよみ/近く訪れる彗星/連星/変光星

    ●データ
    天文基礎データ/軌道要素からの赤経・赤緯の計算/太陽面現象/衛星と環/人工天体/最近の流星群と火球/隕石/最近の星食・接食・小惑星による食の観測結果/最近の小惑星の観測/番号登録された周期彗星/新星/太陽系外惑星/超新星/星座/主な恒星/主な星雲・星団/ユリウス日/最近の「時」/冷却CCD&CMOS・デジタル一眼レフデータ/天体撮影の露出データ/天体望遠鏡データ/星図 /メシエ天体一覧/月面図/北極標準星野/プレヤデス標準星野

    天文年鑑・凡例/星座略符表/惑星の記号とユニコード/ギリシャ文字の読み方/月齢カレンダー                      
          

PRTIMESより引用

こちらの書籍にて、来年の天体ショーの予習をして、目当ての天体ショー当日にはゆっくり夜空を眺めたり、カメラに収めてみたり、手帳などに記録を書き留めてみてはいかがでしょうか。

今後も天体に関する書籍や天体観測に役立つような書籍を紹介する予定ですので、お楽しみにしていてください。

【書籍概要】
書 名:天文年鑑 2022年版
編 者:天文年鑑編集委員会 
判 型:B6判、384ページ
定 価:1,320円(税込)
配本日:2021年11月22日(月)
ISBN:978-4-416-62140-0

【書籍のご購入はこちら】
誠文堂新光社 書籍紹介ページ:https://www.seibundo-shinkosha.net/book/astronomy/67128/

【書籍に関するお問い合わせ先】
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