11月の天体ショーと半影月食について

By 2021年10月29日NEWS

2021年10月29日15時00分

11月の夜空は天体ショーが目白押しです。
11月12日(木)22時頃には、おうし座北流星群が活動の極大
11月13日(金)の夜明け前には細い月と金星が接近
11月14日(土)日の出前には、新月前の細い月が水星に接近
17日(火)深夜〜18日(水)未明にはしし座流星群が活動の極大
11月19日(金)の夕方から宵にかけて、日本全国で皆既食に近い部分月食
11月は30日(月)18時30分に満月と半影月食を迎えます。

さて、ここで一つ聞きなじみのない、「半影月食」という言葉が出てきました。
皆既月食や部分月食との違いは何なのでしょうか?

その答えは地球と太陽と月の位置関係にヒントがあります。

太陽から照らされてできる地球本体の影を本影といい、これが月にかかると、太陽光が遮られて満月から一気に新月のようになる状態を皆既月食といいます。この時月が赤く見えるのは太陽からの光のうち赤い光が地球の大気により屈折して月の表面に届くため。
また、本影の周りには太陽光が入ってくる部分があり、それを半影と呼びます。
この半影のみに月が入ると半影月食、部分的に本影に入ると部分月食となります。
また、半影月食の場合は本影に比べて影が薄いため、肉眼では月が欠けているかどうか見分けがつきにくいと言われています。

そして、通常の月の満ち欠けと月食の違いは、満ち欠けの場合、月は段々と細い楕円になるような欠け方、月食の場合は、月が楕円形にならずに細くなっていく欠け方という違いがあります。

 

 

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